
人材採用
2022.12.23
東京都の公共事業として実施される東京キャリア・トライアル65。企業側も求職者側もともに費用負担ゼロで参加できることが大きな魅力として注目されており、毎年、多くの中小企業が本事業を活用しています。
都内で事業を運営するTOKYO BRIDGE TRADING株式会社も本事業の活用を契機にシニア人材の採用が企業課題の解決につながった代表的なケースとなりました。
TOKYO BRIDGE TRADING株式会社は外国人材の紹介事業を行う会社で、2020年に設立したばかりのいわゆるベンチャー企業です。従業員は10名、資本金は500万円という小規模さながらも、特定の在留及び労働資格を持つ外国人を、各国の関係機関と連携しながら日本国内の人材不足が深刻な業界を中心に人材紹介を行うという革新的な分野に挑戦している企業です。しかし現状この新しいビジネスモデルを運用していることも起因し参考にできる前例も乏しいことから、社内にノウハウとなるような経験実績が少ないことが課題として挙がっていました。
東京シニア雇用促進・トライアル65とは、経験・ノウハウを持つ65歳以上のシニアの派遣就業に対して、東京都が派遣人件費等を全額負担することにより、都内の企業を活性化することを目的とした事業です。
⇒ 東京キャリア・トライアル65についてもっと詳しく知りたい方はこちら
同社は東京キャリア・トライアル65への参加を通し、結果として1名のシニア人材を派遣社員として採用することに成功しました。同社に採用されたシニア人材は、特殊なビジネスモデルや業界の中でも新分野とされるその領域に深い知見を持っており、既存の人脈以外に持ち得ない人脈(コネクション)を得られたり、日頃関わるクライアントや求職者との強い信頼関係の構築に繋がるといった観点で目に見えるメリットが生まれました。また、社内でも困った時の相談役として頼る社員が増えたことで、シニアスタッフの存在や実績・経験値が新しい風となって事業の活性化だけでなく社内の雰囲気にも刺激を与える結果となっているようです。
新卒採用の莫大なリソースを投下する大企業の一方で、人的リソースや経営資金にあまり余剰のない中小企業は人をゆっくり、じっくり育成する余裕はあまりありません。一般的には採用後すぐに結果を出すことの期待できる「即戦力人材」の採用がキーワードになります。
TOKYO BRIDGE TRADING株式会社 の代表取締役社長の熊野 正浩氏は、本事業を通した感想として『通常では絶対採用出来ないキャリアの方との出会いがありました。年齢は関係ありません。』とコメントします。
勤務形態の柔軟化やITリテラシーの向上など、シニア人材の採用に際し考慮すべき課題点はまだ残されていますが、本事業を現状を打開するきっかけの1つとして活用してみてはいかがでしょうか?
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