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2023-02-24

人材確保の新たな戦略 テレワークとリモートワークの活用

人材確保の困難さと新たなチャンス

中小企業経営者の皆さんにとって、人材確保は常に頭の片隅にある課題です。これは、近年の労働人口の減少や、技術の進歩による新たなスキルの必要性からくるものとなります。しかし、この人材確保の課題に対する新たな解決策が現れています。それがテレワークとリモートワークの活用です。

テレワークとリモートワークは、自宅やカフェなど、オフィス以外の場所で仕事をする働き方です。これにより、通勤時間が短縮され、働く時間と場所の自由度が増します。総務省の調査によると、2021年には、全労働者の約3割がテレワークやリモートワークを経験し、その中でも約8割が今後も継続していきたいと考えていることが明らかになりました(総務省「令和3年版 情報通信白書」)。


◆企業のテレワーク実施率

出典:総務省「令和3年版 情報通信白書」


テレワークとリモートワークの活用によるメリット

テレワークとリモートワークを活用することで、中小企業でも広範な人材を確保することが可能になります。地理的な制約がなくなることで、適切なスキルを持つ人材を国内外から採用することが可能になります。さらに、働き方の柔軟性が増すことで、働きやすい環境を提供し、優秀な人材を引きつけ、長期間保持することが可能になります。

また、リモートワークの導入はオフィスの維持費や通勤時間の削減など、経済的なメリットもあります。厚生労働省の調査によれば、テレワーク導入企業の60%以上が経費削減に成功していると言われています。


テレワークとリモートワークの導入への注意点

しかし、テレワークとリモートワークの導入には注意が必要です。まず、情報管理の問題があります。社外からアクセスする際のセキュリティ対策が不十分だと、情報漏洩のリスクが高まります。また、コミュニケーションの問題もあります。顔を合わせてのコミュニケーションが難しくなるため、チーム内のコミュニケーションを維持するための工夫が必要です。



まとめと今後の展望

人材確保の課題に対する一つの解決策として、テレワークとリモートワークの活用があります。しかし、その導入には情報管理やコミュニケーションの問題など、いくつかの注意点があります。それらを理解し、適切な対策を講じながら、柔軟な働き方を取り入れることで、中小企業でも広範な人材を確保し、競争力を保つことが可能になります。



今後、社会全体がさらにデジタル化し、テレワークやリモートワークが一般的になると予想されます。その中で、中小企業経営者の皆さんには、新たな働き方を上手く活用し、企業の成長を促進していくことを期待しています。

テレワークやリモートワークの活用により、中小企業が新たな人材を確保し、企業の持続的な成長を達成するための一助となれば幸いです。


中小企業ソリューションナビ運営事務局

監修者

中小企業ソリューションナビ運営事務局