人材育成

2023-05-31

大企業と人材交流を活用し自社ビジネスの加速を!

先の読めないVUCAの時代をどう生きるか


 


 不確実性の高いVUCAの時代においては、れまで通用していた常識や価値観が通用しない局面が多く生じます。例えば日本の雇用を見ても、少子高齢化や働き方の多様化により、かつての年功序列や終身雇用の制度はすでに当たり前ではなくなっています。

こうした状況に対応するために、企業や組織はこれまで通りのやり方を続けるだけでは不十分といえます。 今の時代に求められるのは、刻一刻と変化する時代の潮流を的確に捉え、固定観念にとらわれない多様な視点や考え方を持つこと、また、それに適応できる人材の確保が欠かせません。 

 


大企業と中小企業・スタートアップが抱える人材の課題 


企業規模に関わらず、多くの企業が人材に関する課題を抱えています。 大企業では、急激な経営環境の変化に適応できる優秀な人材の育成を図るため、外部へ出向させ、企業経営ノウハウを習得させるニーズが増えてきています。  


 


新型コロナウイルスの影響で事業活動の一時的な縮小を余儀なくされた事業主が在籍型出向により雇用を維持する「在籍型出向」では、約60%の出向元企業、出向を経験した労働者が「出向先での業務経験により知識・スキルが高まった」と回答しています。 


一方中小企業では、即戦力となる中核人材の不足が経営へ何らかの影響を感じていることが多く、「新事業・新分野への展開が停滞」、「需要増加に対応できず機会損失が発生」とする回答が約60%となっており、即戦力の不足が新事業展開や、成長への制約要因となっていることがうかがえます。 



大企業と中小企業・スタートアップが連携した人材育成支援


東京都では、中小企業・スタートアップの成長促進に向け、大企業と中小企業・スタートアップが連携した人材交流支援事業を行っています。 

本事業では、大企業と中小企業・スタートアップをマッチングし、大企業人材(出向者)を1年間、中小企業等に在籍型出向させる取組を支援し、出向者及び中小企業等の双方の成長を図ります。 

また、これらの取組や事業成果を広く情報発信し、人材の流動化を促し、企業の持続的な成長へとつなげていくことを目的としています 

 


出向支援の実務ノウハウのフル活用 

同種の出向支援事業のノウハウをすべて活用し、いち早く企業の掘起し・マッチング・出向を実施する。 

②専門家集団による万全の出向フォロー 

キャリアコンサルタントや出向支援実務担当者で構成するチームが出向前・中・後を一気通貫で支援する。 

③人と企業がともに成長するパターンを創る 

出向者の成長と中小企業等の事業成長が共に実現するベストマッチングパターンを創りだし、波及展開していく。 

 


企業間の人材流動化により企業の成長を図る 

日本の多くの企業では、新卒一括採用や年功序列、終身雇用などの制度を採り入れており、新卒の入社から定年まで1つの会社にとどまる正社員が多く、世界的に人材の流動性が低いとされています。
しかし、現在日本では少子高齢化で労働力人口は減り続けており、人材の流動化を円滑に進め、有能な人材を成長産業に振り向ける必要があるという指摘もあります。働き方を多様にして、各人材の持つ力を発揮してもらえば生産性の向上にもつながります。

本事業は、大企業は人材育成として、中小企業・スタートアップは即戦力の活用によって新たな知見・ノウハウを得る機会を提供します。双方が自社ビジネスの加速化を図る本事業へ参画してみてはいかがでしょうか。 

中小企業ソリューションナビ運営事務局

監修者

中小企業ソリューションナビ運営事務局