
DX
2022.12.07
経済産業省が公表したレポートで使われた「2025年の崖」という言葉が話題になっています。「2025年の崖」とは企業を存続させるためにはDX化推進は必要不可欠であるということ。大企業だけではなく中小企業においてもDX化の推進は絶対に必要な事柄です。
DX化が進まないと日本国内の経済損失が最大で年間12兆円生じるとされています。このようなことから現在、各都道府県の自治体では地域の企業のデジタル化・DX化の推進が図られています。
積極的にDX化推進が実施されている中、北海道内の企業におけるDX化はどのような状況なのでしょうか?
まずは北海道内企業のDX化推進に関する意識調査の結果を一部ご紹介します。
DXへの理解と取り組み
1. DX を理解し取り組んでいる企業は 12.4%
DXの「言葉の意味を理解し、取り組んでいる」企業は12.4%となった。「意味を理解し取り組みたいと思っている」(22.1%) とあわせて3 割強の企業が DXへの取り組みを前向きに捉えている。一方、「言葉の意味を理解しているが、取り組んでいな い」(34.5%)、「言葉は知っているが意味を理解できない」 (12.9%)、「言葉も知らない」(8.8%)など、半数を超える企業ではDXへの取り組みが進んでいない現状となった。
引用:DX推進に関する道内企業の意識調査| 帝国データバンク[TDB]
「2025年の崖」が間近に迫っていますが北海道内ではまだまだDX化が進んでいない企業様が多いようです。
日本だけではなく世界的にDX化推進が加速していますが、DX化が進むと実際の仕事はどのように変化しどのようなメリットが期待できるのでしょうか?次はDX化による代表的なメリットをご紹介します。
生産性向上
DX化の代表的なシステムの一つにRPA(ロボティック プロセス オートメーション)があります。これは人が行っていた入力作業などを自動化するシステムです。入力作業だけではなく勤怠管理やデータ集計なども自動化することで作業時間の短縮、業務の効率アップなどに大きな効果が期待できます。今まで行っていたルーチン作業を自動化することで他の作業に時間を充てられる状況になり生産性向上に繋がります。
新たなビジネス・サービスなどの創出
様々な技術を導入しDX化を進めると今まで以上に多く情報収集が可能となり、データ分析の精度も高まります。このようなことから新たな顧客ニーズの発掘やサービスなどの開発の可能性も高まります。
レガシーシステムからの脱却
レガシーシステムとは導入から何年も経っており、最新の技術と比較すると時代遅れとなっているシステムのこと。このレガシーシステムを利用し続けると無駄なメンテナンス費用が発生し、新たなトラブルに対応できないなどというリスクも生じます。DX化を推進することでこのリスクのあるレガシーシステムから脱却が可能です。
働き方改革の促進
「長時間労働の是正」「柔軟な働き方がしやすい環境整備」など多くの企業で働き方改革の必要性が高まっています。DX化促進により業務のデジタル化が進めば「働く人がそれぞれの事情に応じて働き方を選択できる」という環境が実現できます。
北海道では道内のIT企業と地域の産業のマッチングを目的とした道庁主催の「北海道デジタル化マッチング商談会」を開催しています。
様々な業界の企業様を対象に、企業のITに関する課題解決ができるという無料の商談会です。
「紙を減らしたい」「ファイルのデジタル管理をしたい」「デジタルを活用して売り上げを拡大したい」「在庫管理を見える化したい」「受発注の状況を見える化したい」「スマート農・水産業を実現したい」など様々な相談ができます。
「何から始めていいのか分からない」「デジタルを利用して業務を改善したい」などという大まかなご相談も可能です。
会社のデジタル化に不安や課題のある企業様はぜひご参加ください。
デジタル化マッチング商談会2022開催スケジュール
釧路 2022年10月13日(木)
北見 2022年11月 9日(水)
帯広 2022年12月 6日(火)
札幌 2023年 2月上旬予定
函館 2023年 2月上旬予定
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